ファンタスティック・フォー「超能力ユニット」(改訂版)

これの日本語吹き替え版の宇宙忍者ゴームズの方は、カートゥーンネットワークで少し見た事があり、 このアニメなかなか面白いなーって思ってました。なので、実写映画の方も必然的に(?)気になってしまい、 映画館に足を運んできました。ちなみに、この映画を見る時は 「とりあえずアニメ版(宇宙忍者ゴームズ)の方は忘れろ!」ですね。

ていうかざっと調べた所、これの日本語吹き替え版である宇宙忍者ゴームズの方は相当な改変を 加えられており、そのイメージのまま見てしまうとキャラの名前とか、雰囲気等の違いに自分の中で色々と 葛藤する事になります。(自分がそうでした)

つか日本語版改変しすぎ!!主人公のリード・リチャードは(コードネームはMr.ファンタスティック) 名前をゴームズ(ゴムのように体がのびるから)にされてるし、今回の映画版でも出てくる悪役 Dr.ドゥームは悪魔博士だし(一気に小物感が漂い出しますね……)ベン・グリムことザ・シング (日本語版はガンロック。これはまあ、いいか)の決め台詞も原作版は「It's clobberin' time!」 (パンフレットによると「さあ、戦いの時間だ!ぶちのめす!」という意味らしい)と凄く格好良いのに、 日本語版は「ムッシュムラムラ!」。  …格好悪くなるどころか、意味すら無い言葉になってしまってます。これはもう改変とか改悪とか言う レベルじゃないですね。なんかね、もう、あんまりだよこれじゃ。

ちなみに、後の2人は(スーザンとジョニー)あの時代ならまあ妥当な改変って感じなので、割愛します。

前フリが長くなってしまいましたが映画の感想を。

ストーリーの方は、主人公のリードが宇宙で宇宙嵐の研究をしてたら、計算より速く宇宙嵐が来てしまい、 リード、スーザン、ベン、ジョニーそして、研究のスポンサーであるヴィクターの5人はそれを浴びて しまいます。

地球に戻ってしばらくは何の異変も無かったけど、時間が経つにつれリードは体がゴムのように伸びる 体に、スーザンは自分が他人から見えなくなるようにしたり、バリアを張れる体に、ベンは、皮膚がまるで 岩のように固くなり力も生身の頃とは比べ物にならないほど強くなり、ジョニーは発火能力を得て しまいます。

そして、ヴィクターは体がメタル状になり、また、吸収したエネルギーを放出できるようになって しまいます。(ただ、ヴィクターが派手に能力を使いだすのは物語中盤から)

ヴィクターを除いた(ヴィクターは物語中盤に体の変化に気づくので、最初の方は特に戸惑いとかは ないです)4人は、最初は当然戸惑う……いや、ジョニーはなんか喜んでたけど……のですが、 ふとしたきっかけで起きた事故から人を救った事から4人は一転アメリカのヒーローに。(しかし、 この事故の原因は実はベンなのに、なんでみんな拍手してんだか。そもそもベンが無理矢理車止めたりしなきゃ、 事故自体起こらなかったのに。まあ、その時はもうみんな事故原因なんて忘れてたって事なんですかね。)

その後、リードはどうやったら自分達を元に戻せるか研究を始めますが、そうなかなかうまくは 行きません。だんだん、焦りが出てくる4人。(ジョニーはそうでもないですが)しかも、ベンは他の 3人みたく力さえ使わなければ、普通に生活できる体じゃなくなっちゃったため、当然、その事実は彼の 心にだんだん影を落とし、その心の隙をついて、ヴィクターはベンを「元に戻してやる」と言って罠に 陥れ、既に成功しかけてたリードの研究を横取りし、自分をさらに強化してしまいます。

そして、自分の事業や経歴に傷を付けたと4人に復讐を始めるヴィクターいや、Dr.ドゥーム。 ドゥームの圧倒的な力に一度はやられかけますが、4人は力を合わせてドゥームを倒します。 めでたしめでたし。

……と思ったら、(多分裏取引したんだと思うけど)ドゥームの体は彼の部下によってドゥームの故郷、 ラトヴェリアへと運ばれて行きます。しかも、なんか生きてるっぽいし…。これは、もう次回作への伏線 という事ですね。次回作は、やはり原作と同じようにラトヴェリアの統治者として出てくるんでしょうか?