Mr.インクレディブル(改訂版)

これの宣伝ポスターをMOVIXさいたまで見た時(ライダーとデカレンジャーの映画見に行ったとき) には、正直あまり興味ありませんでした。けど、これの前に見に行ったハウルの動く城の前にやってた 予告編で見る限りでは、かなり面白そうだったので試しに見に行きました。

と言う訳で感想ですが、正直言ってすごく良かったと思います。CGは物凄くリアルで綺麗だし、 ストーリーの方も変に捻って無くて安定してます。だからと言って、ダラダラと長くて退屈という訳ではないです。 テンポよく進むので見てて飽きませんでした。また、内容は全般的に明るいですが、要所要所で少し 重めの所もあり。ほんの少しですが。いくつかあげると、とあるヒーローが洞窟で白骨死体になっていた所とか、 敵のアジトでかつての仲間が罠にかかって沢山殺されていた事がわかる場面とか(一人二人じゃ なくて、多分、何十人も。)。でも、それが全体に影を落とす事は無いです。ちょっとしたスパイス 程度と言った感じですね。なので、とにかく明るい映画見たいなー。という人にも十分お勧めできます。

なんといっても、上映が終わった後の観客の反応がすごく良かったです。皆「楽しかったー」とか 「あのシーンは笑ったよ」とか、実に楽しそうに劇場を出て行ってたのが印象的でした。

ただ、少し疑問に思った所をあげると、ヴァイオレットとかダッシュなどのヒーロの子供世代は、 スーパーパワーをどうやって手に入れたかが劇中で解るのですが(親からの遺伝ですね)親世代の方は サッパリ解らない所とか、政府の方からスーパーヒーローとしての活動を禁じられたのは、 Mr.インクレディブルが高架線から落ちそうになった電車を、無理矢理止めたせいでムチウチ症になった乗客や、 死にたくて自殺しようとしたのに、インクレディブルに助けられて死ねなかった人から訴えられた事がきっかけ だった訳ですが、そういった事が本当にその時まで全く無かったのか?一つもないとしたらちょっと不自然じゃないか? とか、よく見ると色々気になる所はあるにはあります。

が、そういった「語れば面白いかも知れないけど、やってしまうと無駄になりがちな部分」は、 ばっさりカットされているので、そこはまた別の話として割り切って見た方が良いです。まあ、 多分ほとんどの人は気になってもそうやって受け流してしまうと思うのですが。

本来ディズニー嫌いの私が言うのもなんですが、(まあ、作ってるのはピクサーだしね。)これは 家族で見るにはぴったりの映画だと思います。とにかく観客を楽しませる事を 徹底して作ってある映画だと思うので、きっと楽しく見る事が出来ると思います。