覇道ルート終了後のヴェローナ神国とアンラ教団の関係について

王道ルートの場合、両者の関係はガラハッドやアイギール達の力でそれなりの関係を築いて行けそうな感じで終わりますが、 覇道ルートだとアイギールはアンラ教団を「邪教」と見なしている台詞がわりと終わりの方にもあります。もちろんこれはアイギールの 立場上あまりアンラに対してすり寄った発言をしてしまうと自身の立場が……というのも含まれているかもしれませんが、覇道ルートの アイギールの場合それだけではなく、本当にある程度アンラを「邪教」と見なしている様な気がしてならないのです。まあ、覇道ルートにおいて 見せつけられるアンラの秘術の数々は、別にヴェルンを信じてなくても「あー、なんかこいつらヤバいんでねえの?」と思わせる物がありますが。

となると、戦争終結後もヴェローナ神国とアンラ教団の関係性はかなり剣呑とした雰囲気で行きそうな気がします。が、覇道ルートのエンディング時に ブラヴォード中の有権者が和平条約を結んでいます。この中には、アンラ教団の代表者も含まれている可能性が高いと思うのです。……というか、 いくら原因の一つになった集団の一つとは言っても、ここでわざとのけ者にしてしまうと、また戦争の火種になりかねない。だいたい、あのガウスの 暴走を止めた……世界を平和に導く手だての一つとなったのは「アンラ教団でも高い地位にいたある一人の少女」だったわけだったのだから、 いくらアイギールでもアンラを無視する事は出来ないでしょう。だから、戦争後の和平調印式にはアンラの代表者(若しくはアンラと関係が近い どこかの国の有権者)もいたと思います。

しかし……覇道ルートのヴェローナ神国とアンラ教団の関係は王道ルートの様に「それなりに親密になる可能性」は限りなく低いと見ていいと思います。 というのも、ヴェローナの代表であるアイギールにも、王道ではヴェローナとアンラの架け橋として活動すると言っていたガラハッドにも 「わざわざ苦労して親密になる気持ちは薄い」様に思うからです。特に、ガラハッドはあれだけ可愛がっていたイグレインを失った今、ヴェローナに対して アンラとの親密性を高める為の活動をする余力があるかどうか……。もしかしたら、ショックのあまり「もう隠居しよう」とか考えててもおかしくありません。 あの歳だと、それを止める人もいないだろうし。アイギールにしても、主人公の妻であり、ヴェローナ神国の教皇であるという立場上 あまりそっち方面だけに力をは注ぐ事は出来ないと思います。後は、ユミルナとシモンがいますが……この二人は、そういった事はしない様な気が。 特に、ユミルナは「戦争が終わったら東方(帝国方面)へ布教したい」みたいな事を覇道でも言ってたし。

そうなると、ヴェローナ神国とアンラ教団の関係は覇道においては「和平条約結んだからお互い害を与える事はしないけど、特に親密にもしない。 むしろ、それとなくお互いの存在を無視し合う」様な感じになってしまうのかなあと思います。主人公としては、お互い仲良く協力し合ってくれた方が 自身の理想に近づけると思っていそうだけど、さすがに無理強いは出来ないし、結局は「特に喧嘩とか異教徒狩りとかしてくれなければとりあえずOK」 みたいな感じになって行くのかもしれません。

しかし、そうなると今は良くても、また何百年か経った後にヴェローナとアンラの間で何らかのイザコザが起きそうですね。