王道ルートのトゥルーEDで、アルトリウスはなぜ旅に出たのか?

王道ルートのトゥルーエンドでは、マリーが女王となり、仲間になった者達がこの後どうするかが語られるのですが、その中で主人公のアルトリウスはなぜかどこかへ旅に出てしまいます。 しかも、聖剣スプンタを持って。これを見た時、私はびっくりしてしまいました。ブレトワルダ王家の血を引くものが(王道ルートでは)マリーしかいない事になっているので、 彼女が女王になる所までは予想してはいましたが、そうなった場合アルトリウスはマリーの夫、若しくはヴェルンの聖騎士としてマリーの補佐でもするのかな?とか考えてたので。

で、この理由に関して少し案を考えてみました。

  1. 国民や政治の混乱を避けるため。
  2. 今だ帝国の被害が残っている所を救済するため。
  3. 自分の出生の秘密を探るため。
  4. 行方不明になってくれた方が続編出しやすいから。
  5. どんどん明らかになるマリーの腹黒さが恐ろしくなった(笑)。
  6. ただの制作側のノリで。

とりあえずこれだけ出してみましたが、5と6はまず無いでしょう(笑)。それはそれで面白いかもというのはあるけど、さすがに5の理由だと 「今までの親密さはなんだったんだー!!」になってしまうので。6の場合だとこっちがつまらない、というかちょっとムッとします。

4は、もし続編で世界観を同じくする場合に、隠しキャラとして出しやすくなるという利点があります。これは、もし続編でアルトリウスがマリーの夫とか補佐とか言う立場に付いていた場合、 彼はブレトワルダから動き辛くなるけど、「旅の聖騎士」であれば、なんかちょっとした理由でメンバー加入させやすくなるかなと思うので。ただ、同じ世界観で続編作るか…… そもそも続編出せるかどうかも分からない時点でそれをやられても……。世界観引き継いだ続編が出なければ「すっきりしないエンディングだったな」で終わってしまうわけだし。

1は一番最初に考えた可能性です。ただし、これは「亡くなった筈の王太子がなぜか生きている」と言う誤解を避ける為ではなく、「いくらそっくりとは言え、 王家の血を引いてない筈の男がなんで聖剣を扱えるんだ」という国民の疑惑・混乱を避けるためではないか?と思われます。と言うのは、既にアルトリウスは 王都にセルディックを倒しに行った時と、王都エグバードを帝国から防衛する際に街の人たちに顔を見られている可能性が高いため。あの時「セルディック様は 既にブレトワルダに戻っている」→「でも、あそこにいる男もセルディック様と同じ顔だそ」→「じゃああれは誰なんだ!」になってる可能性がとても高い。 そうなれば、騒動が治まった後にでもマリーなりアイギールなりが説明しないと国民はますます混乱してしまいます。だから、「ここにいるセルディック王太子そっくりの男は、 彼の影武者だった」事は国民に説明済みだと思います。それに、エンディング時に「王家最後の生き残りとして、アイギールがマリーを女王に任命した」とありますので、 「マリーが(現時点で)ブレトワルダ最後の王族」である事は既に周知の通りかと。また、いくら帝国を倒しブレトワルダに平和が戻ったとは言っても、 国内にはまだまだ問題が山積みなのではと思います。そんな中で、亡くなった王太子と同じ顔で、自身は記憶喪失で、聖剣が扱える男がマリーの側でそれなりの立場の仕事をしてたら ……本来なら抱え込まなくても良さそうな問題まで噴出してしまう可能性があります(私こそがアルトリウス様の父親だとか兄だとか名乗る人間が出てきたり、アイギールが認めたとは 言っても、素性の分からない男が王家の重要なポジションにいるという事で、国民の王家に対する求心力が落ちたり等……)。

だから、そういった混乱を避ける為にアルトリウスはあえてブレトワルダを離れたのでは?と思ったわけです。ただ、聖剣を一緒に持ってく 必要はあったのかな?と言う疑問は残りますが。まあ……使える人間がいない所に置いといても仕方ないというのはありますし、 もしかしたら「ヴェルンの聖騎士は、常に聖剣を自分の手の届く所に置く事」みたいなしきたりがあるのかもしれないし。

2の理由は1の理由に+して考えれば良いかな?と思います。ブレトワルダの混乱を避ける為に国を離れつつ、各地に残る帝国の爪痕を埋め合わせ、 アルトリウス自身の信頼を得て行く……みたいな。そうすれば、後々ブレトワルダに戻りやすくなる土壌を作れるかもしれません。

最後に残った3ですが、これはいくらアルトリウスが「自身を確立した」とは言え、それとは別に知りたい所でしょう。しかし、彼の出生に関しては イグレインは口をつぐむでしょうし、何か掴みかけてそうなアリオスを頼ると、別の意味で大変な事になりそう(笑)。それに、覇道に比べればその問題は アルトリウスにとって優先順位はそれほど高く無さそうなので(低くもないでしょうが)、「旅をして行くうちに何か分かれば良いかな」位に考えてるかもしれません。 だから、これの為だけに旅に出た可能性は低いと思います。というか……彼は出生の秘密を知らない方が幸せなんじゃないかなと思うんですが。

結果、私なりに出した結論は1の説が一番濃厚、それに2と3の説が付随して来るのでは?と思いました。とはいっても、これは私の自論 でしかないので、制作側はもっと違う理由を考えてるかもしれません。……本当に6の理由だったりして。

ちなみに……アルトリウスはあの後ちゃんとブレトワルダに戻ったか、それともいなくなったままかどちらだと思う?と聞かれたら、 「戻った」と思います。というのも、マリーにちゃんと「戻る」と約束したから。そして、エンディングの最後で流れる文章 (攻略まとめウィキの会話集の闇と光のページを参照。 こちらのリンクの下の方にあります)が、彼の事を指していると思うからです。 というか、もしこれが150年前の建国王の方のアルトリウスの事だったらちょっと拍子抜けですよ。