偽りの輪舞曲感想
このゲームは私は非常に楽しませてもらいました。とりあえず良かったなと思う所を箇条書きにすると
- ルートマニューバーというシステム。上手くやれば一気に何人も倒せるのが爽快。
- チュートリアルと本編を完全に分離した所。
- 撤退システムのおかげで、ノーリスクでレベル上げが出来る所。これのおかげで、難易度が高くても何とかなるのが嬉しい。
- パシリで出撃してないキャラで戦力強化やアイテム収集をさせられる所。
- キャラが魅力的。アンセムが顔に似合わず以外とボケた発言をする所とか、ガラハッドがあの歳でロリコンな所とか、マリーが実は相当腹黒なこととか、
アリオスが魔法オタクで済むレベルじゃないくらい研究熱心(悪い意味で)な所とか、結構一癖あるキャラが多いのが良かったです。あと、コットンやイヅナと言った
サクセスの他作品からゲストキャラが出ている所も楽しかったです。(これのおかげで降魔霊符伝イヅナ買っちゃったよ。結構楽しい。)
- 難易度がそれなりに高い所。でも、クリア出来ないほどでは無い所。
- シナリオ分岐がある所。
- 2週目はアイテム持ち越しや初期クラスのスキルが全てオープン&スキルポイント99(一部キャラはスキル持ち越し)なので、週回プレイが苦にならない。
- 上画面の使い方が上手い事。
- 殆どの敵が「自軍が特定の地点に到達しないと行動を開始しない」ので、それにそって落ち着いて戦略を組む事が出来る。ただ、これは同時に短所でもあるけど。(一部ステージで難易度が低くなりすぎる事が)
と、良い所は沢山あります。特に、今回のルートマニューバーという「敵を通過して攻撃する」システムはかなり新鮮で、最初始めた時は
「えー、これじゃユニットで壁作れないし、囲い込んでフルボッコとか出来ないじゃない。それって大丈夫なの?」って思ったけど、クリアし終わった今となっては
「このシステムだからこそ出来る事って結構あるなあ……こういうのも結構良いよね」と思える様に。このシステムは今の所このゲームしか採用していないっぽいので、
もし売上がそれなりに良いようであれば、ぜひ続編を出して欲しいですね。
しかし、良かった点が多かったと同時にシステム面での粗も非常に目立つ作品でもありました。その辺りを箇条書きにすると
- 敵が自分の仲間を通過するだけ=応援も攻撃も無い時も戦闘シーンが表示されてしまう。確かに、戦闘シーンの手動スキップは可能だがその度に手動でするのは面倒。
自軍も敵も何も変化が無い時は、戦闘シーンは表示されない様にして欲しかった。
- 魔法や弓の射程が、敵も味方も使ってみるまで分からない。
- パシらせたキャラが参加している幕間イベントがあると、それがまるまる削られるため、下手をするとストーリーが全く分からなくなる。
- パシリのキャンセルがいったん出撃しないと出来ない。あと、パシリをキャンセルしないで再編成も出来ない。
- プレイ環境設定がない。それ故に、ボイスのオンオフ・戦闘画面のオンオフ等が出来ないのが不便。
- 1番最初のマップが、気を抜くとすぐにゲームオーバーになりかねない難易度というのはちょっと不親切なのでは?と思う。
- 仲間になるキャラは凄く多いのに、出撃枠の上限が6しか無いのが残念。せめて8人くらいは出せる様にして欲しかった。
- カードや鍛冶屋クエストの効果が、規定回数こなしても何が変化したのか分からない。変化があった時は「何がどう変わったのか」表示して欲しかった。
- 移動後に出来る事が(弓使い以外)ステータス確認しか無いと言うのはちょっと……。せめて、敵に攻撃等してない時はアイテム位は使わせて欲しかった。
……あ、良い所と同じ位悪い点があるなあ……。でも、これが事実なんですよね、このゲーム。ただ「これがあるせいで致命的に遊び辛くなっている」と言うのは無いので、
それだけが救いかなあと。しかし、このシステム上の粗のせいで(特に上から3個の不満点は誰もが感じると思う)人に勧め辛いゲームになっているのは確かなので、続編を出すのであればこの辺りを直して欲しいなと思いました。
後、欠点と言うほどでもないけどちょっと気になった所は
- 美形の男戦士系キャラ少ない。いれば売上アップに繋がったであろうに。
- 縮小マップの縮小具合が中途半端すぎてちっとも役に立たない。
- クエストの出現枠が少ない。
- 盗賊系キャラ多過ぎね?
- ゲストキャラ強すぎ。特にコットン。
- ガウスの真意が王道でも覇道でも若干おざなりにされてる感じ。
- アルベリヒのOBは反則。
- アリシアとナジ、折角仲間にしてもあまり役に立たない。能力的にも中途半端だし。二人とも美形&美人なのにもったいない。
- マーガス、女性に会う度口説くの自重しろ。
- エルネスト、実は王道では存在忘れかけられてたでしょ?
- セルマとエルマは「こんなにかわいい子が女の子の筈がないだろ!」ってやつですか?
- ガラハッドがあの歳でロリコンというのは犯罪じゃないか?いやいいのか。審査通ったんだから。
- アリオス、魔法オタクも大概にしろ。そのうちブラヴォード全土で指名手配されても知らんぞ?
- アンセム強すぎ。この人がいるかいないかで、難易度が大幅に変わる。つか、実年齢教えて下さい。23て嘘だろ?
- 王道でマリーが女王になった後のブレトワルダの政治がちょっと心配です。いや、頼りないとかそういう事ではなくて。でも、イグレインとマーガスがいるから大丈夫でしょう!……多分。
……最後(半分以上?)の方は気になった点というよりもキャラクターに対するただの突っ込みでしたが、このゲームに関する感想は以上です。
(無理矢理締めた)それにしても、粗は多かったけど面白いゲームでした。もし続編が出たら必ず買いたいと思います。……出れば、の話ですが。