悪魔城ドラキュラ 闇の呪印感想no.6(改訂版)

シグルムントの森の次はコルドバの町です。といっても、住人はいません。既に廃墟です。誰かいたら 面白かったですけどね。って、住人がいる様な所で戦ってたら迷惑か。とりあえず、この町の構造は特に これと言って面白い所はありません。というか、闇の呪印って「面白い!!」と思えるダンジョンあまり無いですね。 みんな平坦で単純な所ばかり。ジャンプしないと進めない位高低差のある所とか、トラップとかあまり無いです。 まあ、その分ID育成とかに力を入れたんでしょうが、やっぱり「面白みのあるダンジョン」も探索してみたかったな。

上でも書いたのですが、コルドバの町は確かに「面白いダンジョン」ではないです。ですがその代わり というかなんというか、もの凄い部屋を見つけてしまいました。それは、町の郊外にある転送部屋の近くに あるのですがそこにはなんと、ヘクターが今まで座った事のある椅子が全部置いてある部屋が あるんです!って、それだけなら別になんて事の無い……こういったゲームに良くあるコレクション部屋で 終わってしまうのですが、その部屋はそうじゃない。なんというか、一言で言うなら椅子カオス部屋。  なんか、的を付けたカラス(それも世界観に不似合いなくらいマンガちっく)がパタパタとんでるし、 それを何時だったかに見た大砲で撃ち落とせるし、(つか、あの大砲椅子扱いだったのか!)柱の てっぺんには椅子に座る骸骨(それもなんかかわいらしい?し)はあるし、不細工なクマの縫いぐるみが 転がってるし、なぜか置いてある机の上にはパソコンと電話が置いてあるし、BGMもちょっとおかしい。 というか、何で町中にこんな部屋があるのか?という事からすでにもう訳わかんないです。

とりあえず、この部屋では今までに座った事のある椅子には全部座る事が出来ます。ぶっちゃけ出来る 事と言ったらそれだけですが、なんか楽しいです。つか、こころなしかヘクターの表情も凄くうきうき してる様な感じがします。良かったねヘクター!こんな楽しい部屋を見つけられて!!と、思わず声を かけたくなってしまいます。しかし、本当に良くこんな部屋デザインしたよなあ。

さて、椅子部屋の話はここまでにして。この町の敵から奪える藍鉄鋼と白鉄鋼は凄く便利です。これの おかげで、いくつか新しい武器を作る事が出来ます。そして、それらの中で一番気に入ったのがレイピア。 名前やイメージははか弱そうですが、実は攻撃の出も早く、連発が効くので凄く使い易いです。しかも、 威力もそれなりにあります。私としては、当たるか当たらないかイマイチ信用ならない斧や大剣より こういうのの方が好きなので、このレイピアは凄く重宝しました。

こうやって武器を作ったり敵を刻みながら進めて行くと、この町のボス部屋に着きます。そして、 その部屋には変態腰パン赤毛……じゃなくてアイザックが待ち構えてました。

……あ、そうか。そういやこのゲーム、恋人を殺したアイザックにヘクターが復讐するゲームでしたね。 子育てやら武器作成やら椅子カオス部屋やらですっかり忘れてました。ごめんねアイザック。 それはともかく、ヘクターはここで会ったが百年目とばかりにアイザックに戦いを挑む事に。

このアイザック、自身も戦うのですがそれと同時にアイザックのIDのアベルも一緒に戦うので結構苦戦 します。いつもならボスはヘクターと(ヘクターの)IDとで一緒に叩く事が出来ますが、今回はそうも いきません。しょうがないので、ヘクターはアイザックを、IDはアベルを……というように、役割分担して 戦いました。これ最初は良かったのですが、最後の方がキツかったです。ハイポーション使い切ったし。

でも、実はこういうシチュエーションって結構好き。自分は宿敵を、使い魔は別の敵を……ていうの。 なんか、凄い燃える。つか、こう言う事が出来たというだけで、もうこのゲームの3675円(税込)分は 満足出来ました。

さて、ここでの戦闘が終わり、ヘクターがアイザックにいざ止めを刺そうとするとなんとジュリアが乱入 してきます。そして、「お願い兄さんもうやめて!」とか言い出します。アイザックとジュリアは兄妹 だったんですね。って、なんかあんま似て無いなあ。当然ながらあっけにとられるヘクター。そして、 アイザックの方は「邪魔が入った」といって、その場から退場してしまいます。

こうして、ジュリアの乱入によってアイザックを倒す事は出来ませんでした。ヘクターは「兄妹 だったなんて……お前らグルだったのか!!」といって怒りだします。まあ、そうですよね。 「アイザックを倒してくれ」と頼んでおきながら実は兄妹でした、なんて。そう思われても仕方ないです。

ですが、ジュリアが止めたのは「アイザックを殺して欲しく無い」からではなく「今の時点では まだ兄(アイザック)には勝てないだから、もっと力を蓄えてから兄に挑んでくれ」との事だった ようです。なんでも、アイザックはドラキュラの呪いを最も強く受けてるとの事。そのアイザックに 勝つには力も、心も強く無ければ勝てないらしいのです。(よく分かりませんが、ドラキュラの呪いって のはそんなに強力なものなんでしょうか?私は、単にちょっとネガティブになる程度の物かと思って いたのですが……。どうも違うようです。)それに対してヘクターは「気持ちでは負けてない!」と反論 するのですが、ジュリアからしたらまだまだみたいで。それを聞いてヘクターは(自分じゃ力不足と いうなら)「ベルモンドにでも頼め」と言い放ちます。しかし、ジュリアはラルフにアイザックを 倒されるのは嫌みたいなんです。

ジュリア曰く、「兄はいつもヘクターの事を認めてた。(兄自身が認めてた)ヘクターに殺されるなら、私は たとえ家族を失っても……」というのです。つまり、もう兄の凶行を止めるには殺すしかない。けど、 やはり妹としてはたいして良く知らないヴァンパイアハンターにただの危険人物として殺されるのは嫌。 ならば、せめてアイザックが実力を認めていた人に殺して欲しい。それなら、兄も少しは救われる だろう……。と言った所でなんでしょうか?

これを聞いてヘクターも落ち着きを取り戻します。そして、必ずアイザックを倒すと言って、先に 進んで行きます。それに対して、気をつけてといって見送るジュリア。ですが、彼女はその後「何か 嫌な予感がする……」と呟きます。嫌な予感?それは一体なんでしょうか?なんか、ゼアドあたりが 絡んでいそうな気がするのですが。

さて、アイザックと戦った部屋を出ると、すぐに新しい悪魔を精錬出来る部屋が見つかります。今度は 魔法使いタイプのIDです。個人的には、妖精と同じ位可愛いと思います。コイツは初期能力として 時間停止の魔法を持っています。この時間停止の魔法、実は次のマップに進む際に絶対必要になるんです。 というのは、次のマップの直前の通路に蝋燭がいっぱい並んでるのですが、これ実は蝋燭の火が全部 消えないうちにドアの所にたどり着かないとバターンとドアが閉まってしまい、うんともすんとも 言わなくなってしまうんですね。そこで役に立つのが時間停止の魔法。これを使えば蝋燭の火が消えるのを 止められるのでその時間が止まってる間にドアの所にいけば次のマップに行ける、という訳です。  まあ、ぶっちゃけそんなに物珍しい仕掛けではないと思いますがそれなりに面白かったです。